年式 | 1992年 |
走行距離 | 6.0万km |
外装色 | ホワイト |
内装 | グレーレザー(RECAROブラックレザー/フロントシート) |
車検 | なし |
車輌価格 SOLD OUT | |
オプション詳細他
・3800cc 空冷水平対向6気筒SOHC 250ps/6100rpm 309.9N・m/4800rpm ・6速MT (993用) ・取扱説明書、新車保証書、整備手帳、定期点検記録簿、レザーケース保管 ・屋内保管、車両履歴・整備履歴の非常に明瞭な車両です。 ・エンジンマッチング ・964RSR用3.8Lマーレー製ピストンキット(ポルシェ純正) ボア(102mm)×ストローク(76.4mm) ・964RSR専用6連スロットル(ポルシェ純正) ・964RSR用エンジンマウント ・964RS用クラッチ ・964RS用フライホイール ・ECUモーテックフルコンピューター制御 ・ステンレスエグゾーストマニホールド(タコ足)ヒーター付(ワンオフ) ・スポーツ触媒 ・964CUPタイプストレートパイプ ・993用6速MT(新品ASSY交換) ・964RS用ブレーキキャリパー(ポルシェ純正) ・964RS用ブレーキローター(ポルシェ純正) ・964turbo3.6用リアブレーキローター(ポルシェ純正) ・964RS専用アルミニウムボンネット(ポルシェ純正) ・964RS用サスペンション(ポルシェ純正ピロボールマウント) ・964RS用リアバンパー(ポルシェ純正) ・964RS用フロントリップスポイラー ・993RS用スポーツステアリング(ポルシェ純正) ・993RS用サイドブレーキレバー(ポルシェ純正) ・テックアート製フォグライト ・フロントRECAROシート&レール 整備履歴 ・1992年11月 新車登録 ・1993年4月 2,585km 新車3000km又は6カ月以内点検 MIZWA自動車にて ・1993年11月 5,143km 法定12か月点検 MIZWA自動車にて エンジンオイル、フロントワイパーブレード交換、クーラーベルト、タイヤエアー調整、ドライブシャフト、ホイールボルト締付、エアクリーナーエレメント清掃、 ・1995年11月 9,500km 法定24か月車検点検 東都自動車整備事業者協同組合にて ホイールボルト締付 ・1996年3月 13,228km 臨時整備 MIZWA自動車にて エンジンオイル、オイルフィルター交換 ・1996年12月 20,086km 法定12か月点検 カナヤ自動車㈱にて リコール外-610 ステアリングシャフト・ユニバーサルジョイント亀裂交換 ・1997年12月 26,516km 法定24か月車検点検 ㈱アルファオートメカニックにて エンジンオイル、オイルエレメント、ブレーキフルード、スパークプラグ、ファンベルト、リアブレーキパット交換、ディストリビューターオーバーホール、バルブクリアランス調整 ・1998年2月 28,106km 臨時整備 MIZWA自動車にて 左テールレンズ交換、ブレーキ鳴き留め、ファンベルト、オルタネーターベルト、A/Cベルト交換 ・1999年2月 33,508km 臨時整備 MIZWA自動車にて エンジンオイル、ワイパーブレード交換、CAT遮熱版締付 ・1999年5月 34,538km 臨時整備 theore&coにて エンジンオイル、ATフルード、リアブレーキパット、ヒーターブロアモーター交換、クーラーガス補充 ・2001年7月 44,095km 臨時整備 MIZWA自動車にて エンジンオイル、リアブレーキパット、リアブレーキパットセンサー交換、CATランプ点検 ・2004年3月 49,161km 臨時整備 PC世田谷にて リコンディショニングサービス ・2004年3月 49,182km 臨時整備 ファースト・オート・セールスにて ATクーラーホース、ATフィルター、オイルパンガスケット交換、車高調整 ・2004年9月 49,457km 臨時整備 ファースト・オート・セールスにて ディストリビューターベルト・エアホースキット・キャップ・ローター交換、A/Cガス補充 ・2004年10月 50,204km 臨時整備 B-DYNAアライメント調整 ・2004年11月 50,297km 臨時整備 ファースト・オート・セールスにて エンジンオイル、ブレーキフルード、リアブレーキキャリパー、フロントブレーキパッド、ブレーキホース交換 ・2005年6月 53,000km 臨時整備 theore&coにて エンジンオーバーホール、3.8シリンダーキット、スポーツカム交換 ・2005年9月 53,529km 臨時整備 theore&coにて? エンジンオイル、ブレーキフルード、ブレーキマスター、ブレーキローター、ブレーキキャリパー交換 ・2005年9月 53,550km 臨時整備 theore&coにて エンジンオイル、オイルホース交換 ・2005年12月 53,915km 法定24か月車検点検 theore&coにて 前後ブレーキパット、前後ブレーキローター交換 ・2013年12月 59,500km 24か月車検点検 車検証記載 ・2015年12月 59,800km 24か月車検点検 車検証記載 |
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備考
1992年モデル、正規ディーラー車のポルシェ911(964)カレラ2が入庫致しました。 色々と拘りのチューニングが行われているお車です。ベースとなった車両は964ティプトロニックですが、現在は6速MTとなっております。通常964のマニュアルトランスミッションは5速なのですが、993用の6速MTを搭載しています。新品ASSY交換しており、中古やリビルト部品ではないので安心です。 エンジンですが、3.6Lから3.8Lにボアアップしています。クランクケースはそのまま使用されており、エンジン番号はマッチングしております。ポルシェ純正964RSR用3.8Lマーレー製ピストンキット、ボア(102mm)×ストローク(76.4mm)が組み込まれており、排気量は3.8Lとなっております。これにポルシェ純正964RSR専用6連スロットルを装着し、ECUをMOTECにてフルコンピューター制御しています。更にポルシェ純正964RSR用エンジンマウント、ポルシェ純正964RS用クラッチに交換しています。フライホイールも964RS用の軽量のものが使われています。 排気系はワンオフ製作された、ステンレス製エグゾーストマニホールド(タコ足)ヒーター付に、スポーツ触媒、964CUPタイプストレートパイプを装着しています。 エンジンの回転はまるでバイクのような吹け上がりで、964では味わったことの無い加速とレスポンスを体感できます。 ボンネットはポルシェ純正964RSR用のアルミニウム製フードに交換されており、軽量化されています。リアバンパーも3分割のセンター部分が純正964RS用の出っ張りのあるものに変更されています。964RS用フロントリップスポイラーも装着しています。 サスペンションはポルシェ純正964RS用サスペンションとなり、ピロボールマウントです。低速では少し固めではありますが、ガチガチではなく、市街地でも普通に乗れる柔軟性を持ち合わせており、高速ではカチッとしていても、ちゃんろロールをする絶妙なサスペンションです。 ブレーキはフロントに964RS用ブレーキキャリパー、964RS用ブレーキローター、リアブレーキには964turbo3.6用ブレーキローターが使用されています。全てポルシェ純正部品です。 インテリアではポルシェ純正993RS用スポーツステアリング、993RS用サイドブレーキレバー、フロントシートはRECARO製のリクライニング機能の付いたレザースポーツシートを装着しています。 ベース車両が964ティプトロニックですので、エアコンも装備しているお車です。サンルーフも装備しています。 1989年にフルモデルチェンジをした911(コードネーム964)は、当初4輪駆動のCarrera4がそれまでの930型911の後継モデルとしてデビューしました。周知のとおり5MTだけです。911は相変わらず北米市場での人気は高かったものの、顧客数の増大は新たな要求を生み、それに応えるためにはアップデートが必要な時期に来ていました。さらにその後継車は911シリーズのイメージを継承する必要があり、外観を大きく変えることが許されなかった為、デビューした964型は、930型のデザインを踏襲した外観をまとってはいるものの、80%ものパーツを新製するといった手の込んだ手法を採しました。その結果、カレラボディの空気抗力係数Cd=0.32は当時としては優れた空力特性であり、空冷エンジン搭載の911シリーズでは最も低い値となっています。 エンジンは内径φ100mm×行程76.4mmで3,600ccに拡大され、圧縮比11.3でツインプラグ化され250馬力/6,100rpm、31.6kgm/4,800rpm。4WDに対応するためフロアセンターは高くなっているが巧みなボディワークにより見た目は分からない様になっています。リアスポイラーは電動格納式。ボディータイプは当初よりクーペ、タルガ、カブリオレの3種が提供された。特筆される変更点は、パワーステアリング及びABSの搭載、サスペンションをトーションバースプリングからコイルスプリングに変えたことです。これによりリバウンドでのセット荷重が負荷できるようになり、現代的なハンドリングを得ることに成功しました。今では4輪駆動のスポーツカーは当たり前となりましたが、当時は911なのに4輪駆動というのが馴染めなかったものです。 そして1990年、ようやくRRモデルであるCarrera2が追加発表となりました。驚いたのはTiptronicと呼ばれるAT(オートマチックトランスミッション)を搭載した事です。 それまでPorscheは924、944、928でオートマチックモデルがありましたが、911がATになるなんて。しかも2ペダルのATでありながら、シフト操作でMT(マニュアルトランスミッション)のようにシフトアップ・シフトダウンが出来るではありませんか。 それ以前にも2ペダルの911はありましたが、あまり評判の良くなかったスポルトマチックやRUFのEKSです。これらはMTを2ペダルで操作するのですが、タイプ964にて本格的なフルオートマチックトランスミッションを採用しました。『ティプトロニック』と名付けられたこのシステムは、電子制御をボッシュが担当し、ギアシステムやトルクコンバーターなどのメカニカル部分をZFが担当し、ポルシェと共同開発したものです。 基本的にはプラネタリーギアを用いた4速ATで実際の変速も油圧によって行われます。繊細な制御を行い、マニュアルシフト機能を加え、スポーツ走行が可能となります。964/993までのセレクターレバーはH型となり、Dレンジ右側にシフトを倒す事により、「マニュアルシフティングレベル」というサブゲートに移す事が出来ます。 シフトノブを前後に動かす事で変速が可能となり、前方(+)に押し込む事でシフトアップ、手前(-)に引く事でシフトダウンとなります。 ギアチェンジに必要とする時間は、僅か0.1~0.2秒で、M/Tよりも遥かに素早い変速が可能となります。 また、オーバーレブも制御されており、許容回転数を越えるギアをセレクトした場合は、自動的にシフトチェンジをキャンセルします。 更に、学習機能も備わり、エンジン回転数・縦/横方向加速度・アクセル開度/踏み込み速度・車輌速度などの情報から適切なシフトスケジュールを選択します。 993型のTiptronicSとは違い、ステアリングには変速スイッチはありません。 当時は『911をATで乗れる』と言って、MTのCarrera2はTiptronicよりも販売台数が少なかったのです。そんな時代ですね。カレラ2にはティプトロニックATを搭載したCarrera2は、その後の自動車産業に与えた影響や、ユーザー層を広めた功績はとても大きいのです。 964は最後のセミトレーリング式リヤサスペンションとRRの組み合わせとなりました。 セミトレーリング式では対地キャンバーが崩れて接地限界は993以降のマルチリンク式に劣ります。一方で対地キャンバーが一定の割合で崩れていくので運転手がタイヤの接地情報を得られやすい美点もあります。実験部門がリヤサスペンション取り付け部を重点的にボディをチューニングすることで、創業時の356から伝統的に運転手を熱狂させてきた、独特のトラクション感を体験できる最後のポルシェが964なのです。 964型は1989年から1993年までの5年間のみ生産され、993へとモデルチェンジしました。 その5年間の中でもマイナーチェンジがあります。1991年にアルミホイールデザインが変更され、1992年にダブルエアバッグが装着され、同時にサイドミラーが楕円形の物に。また、エアコンガスがR12からR134へと変更されました。1993年最終モデルではリアブレーキキャリパーがそれまでの2ポットから4ポットに変更されました。 そんな964型911ですが、今となってはどれも古い車である事には変わりありません。 良い状態を維持している個体はかなり少なくなっています。数年前からの価格の高騰もあり、日本で大切にされてきた911のかなりの台数がヨーロッパやアメリカなど、世界中に輸出された事も記憶に新しい事実です。 |