1992モデル ポルシェ 911カレラ2  ティプトロニック MIZWAディーラー車 前後ブレーキパッド&ディスク バッテリー交換済 車検令和8年4月

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年式1992年
走行距離6.3km
外装色ガーズレッド
内装グレーレザー
車検2026年4月
車輌価格ASK万円(税込)

Main equipment

・1992y ポルシェ 911カレラ2 ティプトロニック MIZWAディーラー車

・内装色 グレーレザー

・3,600cc 空冷水平対向6気筒OHC 250ps/6100rpm 309.9N・m/4800rpm

・4速ティプトロニック

整備明細

・1995年11月 5074km 法定24か月車検整備 MIZWAにて

エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、ギヤオイル交換、ブレーキフルード交換、

バッテリー交換、ブレーキキャリパー脱着清掃、ブレーキローター錆取り、サイドブレーキ調整、前スピードセンサー取付、前ワイパーブレード交換、左Rタイヤパンク修理、Fフードキャッチ調整、CDチェンジャー修理、

・1997年8月 6319km 臨時整備 MIZWAにて

リコール整備外-610実施、ステアリングユニバーサルジョイント交換、バッテリー交換、ハンドル位置調整、トー調整

・1997年11月 6382km 法定24か月車検整備 MIZWAにて

エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、エアエレメント交換、ブレーキフルード交換、ギヤオイル交換、ウインドウォッシャー液補充、パワーステアリングリザーバタンクキャップ&Oリング交換、イグニッションハイテンションコード交換、FRワイパーブレード交換、バッテリー充電、ハイフレヤ交換、ラジオ点検交換

・1998年1月 6558km 臨時整備 MIZWAにて

リコール整備外-665アルパインラジオCR-2交換

・1998年6月 6693km 臨時整備 MIZWAにて

前左右スピーカー交換

・2003年3月 7850km 法定12か月点検 認証工場にて

エンジンオイル交換、ドレンワッシャー交換、オイルフィルター交換、FRワイパーブレード交換、ボンネットフードラバー交換、A/Cガス補充、コンプレッサーオイル補充、タイヤ空気圧調整

・2005年5月 16957km 法定12か月点検 ポルシェセンターにて

エンジンオイル交換、タペットガスケット交換、タペットクリアランス調整、FRブレーキパット交換、FRブレーキパットセンサー交換、スパークプラグ清掃、エアフィルター交換

・2012年3月 45968km 法定24か月車検整備 認証工場にて

・2022年2月 臨時整備 

フューエルポンプ交換、フューエルフィルター交換、フューエルゲージユニット交換、オルタネーターベルト交換、ベルトテンショナー交換、ファンベルト交換、ファンベルトプーリー交換、エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、リアウイングモーター交換、バッテリー交換、クーラーコンプレッサー修理、ガソリンタンク洗浄

・2024年4月 62175km 法定24か月車検整備 認証工場にて

エンジンオイル交換、オイルフィルター交換、ブレーキフルード交換、FRブレーキパット交換、FRパットセンサー交換、FRブレーキディスクローター交換、バッテリー交換、左フォグランプバルブ交換、Fワイパーブレード交換、ハイフレヤ交換、パワーウインドウスイッチ交換、キーバッテリー交換、タイヤ空気圧調整ホイールボルト締付

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1992年モデル(1992年9月登録)の964型911カレラ2が入庫しました。事故修復歴なし、走行距離は63,000kmと少ないお車です。

新車時からの各定期点検記録簿が10回分残っており、オリジナルの取扱説明書、整備手帳(記録簿)、レザーBookケースを保管しています。

当時流行った諸々の改造は無く、ノーマルの状態です。後期モデルの17インチCupホイールを装備しています。オーディオだけは純正のカセットデッキCR-2が故障が多かった為、ContinentalのBluetoothオーディオに変更しています。

フロントのトランクスペースには、スペースセーバースペアタイヤ、エアポンプ、ジャッキ、工具類がちゃんと残されています。トランク内のカーペットも綺麗な状態です。

外装色はガーズレッド、インテリアはグレーのパーシャルレザーです。

1989年にフルモデルチェンジをした911(コードネーム964)は、当初4輪駆動のカレラ4がそれまでの930型911の後継モデルとしてデビューしました。周知のとおりカレラ4は5MTだけです。

911は相変わらず北米市場での人気は高かったものの、顧客数の増大は新たな要求を生み、それに応えるためにはアップデートが必要な時期に来ていました。さらにその後継車は911シリーズのイメージを継承する必要があり、外観を大きく変えることが許されなかった為、デビューした964型は、930型のデザインを踏襲した外観をまとってはいるものの、80%ものパーツを新製するといった手の込んだ手法を採しました。その結果、カレラボディの空気抗力係数Cd=0.32は当時としては優れた空力特性であり、空冷エンジン搭載の911シリーズでは最も低い値となっています。

エンジンは内径φ100mm×行程76.4mmで3,600ccに拡大され、圧縮比11.3でツインプラグ化され250馬力/6,100rpm、31.6kgm/4,800rpm。4WDに対応するためフロアセンターは高くなっているが巧みなボディワークにより見た目は分からない様になっています。リアスポイラーは電動格納式。ボディータイプはクーペタルガカブリオレの3種が提供されました。特筆される変更点は、パワーステアリング及びABSの搭載、サスペンションをトーションバースプリングからコイルスプリングに変えたことです。これによりリバウンドでのセット荷重が負荷できるようになり、現代的なハンドリングを得ることに成功しました。今では4輪駆動のスポーツカーは当たり前となりましたが、当時は911なのに4輪駆動というのが、どうにも馴染めなかったものです。

そして1990年待望のRRモデルであるCarrera2が追加発表となりました。驚いたのはTiptronicと呼ばれるAT(オートマチックトランスミッション)を搭載した事です。

それまでPorscheは924、944、928でオートマチックモデルがありましたが、911がATになるなんて!しかも2ペダルのATでありながら、シフト操作でMT(マニュアルトランスミッション)のようにシフトアップ・シフトダウンが出来るではありませんか。

それ以前にも2ペダルの911はありましたが、あまり評判の良くなかったスポルトマチックやRUFのEKSです。これらはMTを2ペダルで操作するのですが、変速のタイムラグやシフト操作はMTと同じでした。

964では本格的なフルオートマチックトランスミッションを採用しています。『ティプトロニック』と名付けられたこのシステムは、電子制御をボッシュが担当し、ギアシステムやトルクコンバーターなどのメカニカル部分をZFが担当し、ポルシェと共同開発したものです。
基本的にはプラネタリーギアを用いた4速ATで、実際の変速も油圧によって行われます。繊細な制御を行い、マニュアルシフト機能を加えたことで、スポーツ走行が可能となっています。964/993までのセレクターレバーはH型となり、Dレンジ右側にシフトを倒す事により、「マニュアルシフティングレベル」というサブゲートに移す事が出来ます。

シフトノブを前後に動かす事で変速が可能となり、前方(+)に押し込む事でシフトアップ、手前(-)に引く事でシフトダウンとなります。
ギアチェンジに必要とする時間は、僅か0.1~0.2秒で、M/Tよりも遥かに素早い変速が可能となります。
また、マニュアル車のトラブルとして多い、オーバーレブも制御されており、許容回転数を越えるギアをセレクトした場合は、自動的にシフトチェンジをキャンセルします。
更に、学習機能も備わり、エンジン回転数・縦/横方向加速度・アクセル開度/踏み込み速度・車輌速度などの情報から適切なシフトスケジュールを選択します。

993型のTiptronicSとは違い、ステアリングには変速スイッチはありません。

当時は『911をATで乗れる』と言って、MTのCarrera2はTiptronicよりも販売台数が少なかったのです。そんな時代でした。

ティプトロニックATを搭載したCarrera2は、その後の自動車産業に与えた影響や、ユーザー層を広めた功績はとても大きいのです。

964は最後のセミトレーリング式リヤサスペンションとRRの組み合わせとなりました。

セミトレーリング式では対地キャンバーが崩れて接地限界は993以降のマルチリンク式に劣ります。一方で対地キャンバーが一定の割合で崩れていくので運転手がタイヤの接地情報を得られやすい美点もあります。実験部門がリヤサスペンション取り付け部を重点的にボディをチューニングすることで、創業時の356から伝統的に運転手を熱狂させてきた、独特のトラクション感を体験できる最後のポルシェが964なのです。

964型は1989年から1993年までの5年間のみ生産され、993へとモデルチェンジしました。

その5年間の中でもマイナーチェンジがあります。1991年後半にアルミホイールデザインスポーク型に変更され、1992年にダブルエアバッグが装着され、同時にサイドミラーが楕円形の物に。また、エアコンガスがR12からR134へと変更されました。1993年最終モデルではリアブレーキキャリパーがそれまでの2ポットから4ポットに変更されました。

そんな964型911ですが、今となってはどれも古い車である事には変わりありません。

良い状態を維持している個体はかなり少なくなっています。数年前からの価格の高騰もあり、日本で大切にされてきた911のかなりの台数がヨーロッパやアメリカなど、世界中に輸出された事も記憶に新しい事実です。

「これだ」という964に未だ出会えていない方は、是非この状態の良いお車を一度見に来てください。

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